2015年12月18日

訃報 岡本おさみさん

岡本おさみさんが亡くなられました。

日本を代表する作詞家だと思います。

フォーク創成期、吉田拓郎への作詞が多かったです。

日本中を旅してその地で出会った、出くわしたことを切々と詩にしていました。
代表的な「襟裳岬」
まだレコード大賞が権威があったころの74年、日本レコード大賞受賞曲でもありますね。

♪えりぃ~~もぉの~はるはぁーあぁ なにもぅ~ない はるですぅぅ。

という超スローテンポに仕上がり、拓郎ぶっ飛んだと言っていました。

また当時、えりも町から「何もないとはどういうことだ、ゴルアァ!」という苦情が来たそうです。

今では、碑も立っていて、逆になにも無いことを売りにしています。

詩は五七調でなく、字余り、字足らずもあり拓郎が曲を付けるのに苦労をしたと言っていましたっけ。

でも1音符1字じゃない歌はこのあたりから始まったように思います。

「旅の宿」でも浴衣、尾花、簪、熱燗徳利、上弦の月などの日本情緒豊かな言葉をちりばめ旅情、郷愁を掻き立てる仕上げとなっていました。
この詩が、のちの阿久悠さん作詞の「舟歌」へとつながる感じがします。

今思うと、当時の「ディスカバージャパン」を地で行っていた感じがします。

当時中学生だった僕は旅の宿でこの言葉をを覚えました。

僕にとっては、国語の教科書よりもいい教科書でしたね。

「落陽」では、当時恋愛の唄が多い中で、旅先で出会ったちょっとアウトローな気のいい男たちと自分とのかかわりを題材に切ない言葉で書き表していました。
出だしの「しぼったばかりの 夕日の赤が…」が広大な北海道の大地と果てしない海のコントラストを見事なまでに表現しています。

「都万の秋」「ひらひら」「蒼い夏」も個人的に大好きな曲です。
いくら書いても書いても書ききれませんが…。

青春の
1ページが閉じたような気がします。

ご冥福をお祈りします。






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